高単価案件を探していると、案件紹介の中に「エンド直案件」や「元請直案件」という言葉が入っており疑問に思うことがあると思います。
この違いを知っているか知らないかでご自身の単金アップを図れるかが変わってきます。
2021年現在、IT/コンサル分野における旬な「フリーランスエージェントの比較」も行っております。
エンド直案件とは?
まずは、エンド直案件からみてみましょう。
ここでいうエンドとは、ユーザー企業を指しております。
つまり、システム会社(SIerやファーム)ではなく、事業会社ということになります。
例えば、(案件があるかないかは別ですが、イメージがつきやすそうですので)LINE株式会社でプロジェクトが進行している場合、LINE株式会社と契約をして案件に参画するというケースがエンド直案件になります。
そのため、面談をしてくれる人はLINE社員のプロジェクトリーダーなどが多いでしょう。
商流について
エージェントから紹介を受ける時の具体的な商流はどのようになるのでしょうか。
多くの場合、
エンド企業→エージェント会社→フリーランスエンジニア(あなた)
という形になります。
つまり、フリーランスの方は実質2次請けということになります。
一番の理想としては、
エンド企業→フリーランスエンジニア(あなた)
という商流ですが、なかなかエンド企業がフリーランスの方1人1人とアカウントを開設するということは、エンド企業にとって手間が膨大になってしまうので難しいでしょう。
そのため、エージェントを介するのが一般的になっています。
案件数の多さや、万が一トラブルになった時の手間を考えると、エージェント会社を間に入れておくメリットは一定量あると思います。
一方でラッキーパターンとして、エンド企業で実績を積んでいて、実力が認められ直接契約のお話をもらうということもありますが、あまり期待はしない方が良いと思います。
- 基本的にエンド企業は個人の人と契約を結ぶのは面倒
- そのためエージェントを介してエンド直案件を目指す
- 稀に直で結べることもある
案件内容について
エンド名で言うと、例えばサイバーエージェント系とか、リクルート系などなどなどなど。
具体的な案件内容としては、Web系の案件が多くなる傾向にあります。
と言うのも、エンド直案件はエンド側にシステム開発のPMがいなければ成り立たないからです。
自社のサービスの開発は社内のメンバでやっていたとしても、自社の基幹システムなどの業務システムは、大手SIer(NTTデータなど)に任せていることは良くあります。
なので、基幹システムでは無く割と新しめの技術を使うことも多くなるでしょう。
例えば、フロントをJS系のフレームワークで作って、裏はRailsでAPI化しておくとかとか。
そのため、プロジェクトメンバも若い人が多くなる傾向にあります。
単金について
もちろん、スキルに寄るので一概には言えませんが、私がご紹介している案件として、
- 3年生→70万円
- 5年生→80万円
- リーダークラス→90万円以上
が相場な気がします。
こんな人向け
エンド直案件が向いている人の特徴を先に見てしまいましょう。
(もちろん、当てはまらない案件もたくさんあります)
- Webアプリケーションやアプリの開発経験がある
- 先進的なプロジェクトに携わりたい
- 新しい技術の習得も苦じゃない
- 比較的若手を中心とするプロジェクトで活躍したい
- 単金を上げたいアジャイル手法の開発スタイルの方がいい
良い点の裏返しですが、新しい技術にチャレンジできるということは、
世の中でもノウハウがそれほど蓄積されていないことでもやっていかなければならないという場合があります。
そういうチャレンジ精神がない方には、苦痛に感じらることが多くなるかもしれません。
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それぞれ、各エージェントには強みがあります。
登録がまだのエージェントがあれば、登録されることをお勧めします。
もちろん、各社共に登録は無料です。
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フリーランスエンジニア業界の中では、老舗で東証一部上場企業です。
営業力に力を入れていますので、幅広い案件が揃っております。

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次に、テックツリーというサービスです。
そもそもこちらの運営会社であるレイハウオリ社は、Web開発会社であるため、エンド企業との接点が多いエージェントになります。
そのため、エンド直案件も多く扱っております。

DYMテック
あまり認知度は高くないですが、良く動いてくれる担当者がいます。

元請直案件について
元請直案件とは、SIer企業などが、請負っている案件のことです。
例えば年金システムであれば、エンド企業は日本年金機構で、そのシステムを請負っているのがNTTデータになります。
エンド直案件であれば、日本年金機構の中のプロジェクトですが、元請直案件であれば、NTTデータの中のプロジェクトというイメージです。
そのため、面談をしてくれる人はSIer企業のプロジェクトリーダーなどが多いでしょう。
商流について
商流は多くの場合、
エンド企業→元請企業→エージェント会社→フリーランスエンジニア
平たく言えば、3次請です。
つまり、エンド直案件より、一階層深くなるということです。
元請企業とは、例えば大きい会社で言うと、NTTデータであったり、アクセンチュアであったりとSIer系やファームなどのイメージです。
小規模なSIer企業が請けているケースも多々あります。

エンド直案件と同様、大手の元請企業と直接契約することは、元請企業側の手間が膨大になってしまうため難しいケースが多いでしょう。
これもエンド企業同様ですが、過去に実績を積んでいる場合などは、直接契約のお話をもらうということもあるようです。
単金について
もちろん、スキルに寄るので一概には言えませんが、私がご紹介している案件として、
- 3年生→65万円
- 5年生→75万円
- リーダークラス→85万円以上
が現状の相場な気がします。
つまり、エンド直案件より、5万円ほど安くなっているということです。
こんな人向け
元請直案件が向いている人の特徴を先に見てしまいましょう。
(もちろん、当てはまらない案件もたくさんあります)
- 大きなプロジェクトに携わりたい
- 幅広い年齢の人とPJT推進したい
- ドキュメントなどのノウハウを吸収したい
- ウォーターフォールの開発スタイルの方がいい
大きなプロジェクトが多い点が挙げられます。
特に大手SIerが請けている案件であれば、プロジェクト規模も大きくなり、社会的に意義の高い案件に貢献することができます。
開発手法が確立されているケースが多いため、ドキュメントのフォーマットや、プロジェクト推進のメソッドなど学べる機会は多いでしょう。
一方で大きなプロジェクトであるがゆえに、分業になってしまうことも多いです。
手を動かしたい人にとっては、実際に開発をするより仕様書作りが多くなるなど、ちょっと苦痛かもしれません。
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エミリーエンジニア
私はこの運営会社の担当者と良くやりとりをしていますが、見た目はアホそうですが、実際はそんなことはなく非常に親身な人がいます。
コンサルタントよりの案件も複数あります。

BTCエージェント
こちらのエージェントは、アクセンチュア出身の人が立ち上げた会社となっており、自分たちで請け負ってプロジェクトを作っていることが良くあります。
同じエンジニアでも、よりコンサルよりな動きをしたいと思っている方にとっては良いエージェントです。
まとめ
いかがでしたでしょうか、元請直案件とエンド直案件の違いを理解していただけましたでしょうか。
金額優先で考えるのであれば、やはりエンド直の案件を探すのが良いでしょう。
その一方で、それほど案件数は多くないことと、求められるスキル感はやや高くなる傾向にあります。
そのためにも、しっかりご自身のスキルを磨いておく必要があります。