多くのフリーランスは、テスターエンジニアの単価は安いと思って。
正直、実際に手を動かしてテストするエンジニアの単金は高くない。
しかし一般的な駆け出しエンジニアにとって、テスターからスキルを積み上げることは王道になっています。
こちらの記事では、テスターエンジニアの単価や業務内容を紹介しています。
これからテスター案件探しを考えているフリーランスエンジニアにお役立ちいただける内容です。
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テストエンジニアの単価は?
多くの案件では、40万円程度であろう、ただのモンキーテストのような案件であればせいぜい30万円台のこともある。
一方で、テスト設計から行うような案件であれば、70万円ぐらい出ることもあるだろう。
よりコンサルに近い領域でテスト自動化も含めたDevOpsの設計/導入実績があれば、100万円以上も可能だとは思います。
ここでのテストエンジニアということとは少しジャンルがずれると思います。
以降で、実際のテストエンジニア案件や実態を見てみます。
テストエンジニア案件の種類
テストエンジニア向けの在宅案件は、開発案件同様少ないと思って良い。
作業としては切り出しやすいものの、チーム内での連携も必要になる領域のため、常駐の方が何かと便利である。
在宅リモート案件例
この内容で、単金40万〜/月である。どうだろうか、簡単だと思う人もいれば、難しいなと感じる人もいるだろう。
■概要
社内で開発をしているシステムをチェックする。品質保証室での業務となります。
■具体的には
・ソースコードレビュー
・仕様書レビュー
・評価設計
・評価実施
・リリース判定
・静的解析
・OSSリスク対策
などを行う
■必須スキル
・言語問わず開発経験(ソースコードレビューを行う為)
・何かしらの設計経験(仕様書レビューを行う為)
・評価実施、評価設計経験
■尚可スキル
・テストプロセス改善に取り組まれた事がある方
・リリース判定、静的解析、OSSリスク対策経験
・ISO26262,Automotive-SPICE(案件に応じて)
クライアント常駐案件
こちらも単金40万〜/月である。常駐型の分、やや内容が簡単そうに見える。
店舗向けのパッケージ製品の出荷前テストを担当していただきます。
開発経験がある方で、テスト観点のイメージを話せる方だとマッチします。
開発側のチームは非常に技術が高いため、
技術に対する向上心が高い方には刺激になる現場です。
【必須】
・Webアプリケーションの開発経験
・テスト業務のイメージが付いてる方
・Linuxの操作
【尚良】
・システムテスト経験
・長期的に就業できる方
タチバナからの単金アップアドバイス
テストエンジニアとして単金アップをするか、エンジニアとして単金アップを図るかで作戦は変わる。
テストエンジニアとして単金アップ
もしあなたがテストエンジニアとしてスキルを極めたいと思っているのならば、テストを作る側に廻りなさい!
テスト設計と呼ばれるフェーズだな。多くのテスターは、決められたテスト仕様書に基づいてただ単純作業を繰り返すだけの役割だ。
これでは、単価が上がるわけがない。ただのバイトと同じである。
テスト設計に求められるスキルとしては、仕様書を読み解く力、一般的なテストのチェック観点、テスト技法、テストの自動化などのスキルが求められる。このスキルについては、後ほど詳述する。
いずれにせよ、テストに対して精通している必要があるだろう。こういうパターンの時には、こういう問題が発生しがちだから、こういう施策を実施しよう的な提案ができるようになれば単金70万/月程度であろう。
エンジニアとして単金アップ
タチバナ的には、テストエンジニアに特化していくのではなく、エンジニアとしてのトータルスキルとして単金アップを図る方が良いと考えている。
なぜなら、テストエンジニアでは携われる領域が狭まってしまうからです。
参画できる案件も絞られてしまう。
そのためエンジニアとしてスキルを伸ばしつつ、その中の一つのスキルとしてテストもできますという方が、プロジェクトマネージャなどの使う方からしたら使い勝手がいいだろう。
エンジニアとしてのスキルについて具体的にはなんなのか?それは、設計スキルや開発スキルである。
テストをしっかりできるということは非常に重要なスキルではあるものの、できて当たり前に見られがちでもあるためやはりテストに特化させるよりどのフェーズも対応できるようにしたいところだ。
きっと開発案件に入ればイヤでもテストもやることになるだろうから、そのタイミングでテストのスキルも向上させれば良い。
あと私が思う懸念は、一度テスターとしてのスキルシートにすると、テスタースパイラルからなかなか抜け出せなくなるので早めに開発案件への移行を図るべきであろう。
テストエンジニアの実態
テストエンジニアの業務内容
ここでは、作業者としてのテスターについて記述する。
既にテスト項目書ができていて、テスト項目書を利用し順番にテストを実行していくというのが主な仕事になる。
その際に不具合があれば、テスト項目書にOK、NGを記載するとともにNGならば理由を記載する。
プロジェクトによっては、バグ管理表にも記述をすることがルール化されているかもしれない。
また、実施をしながらテストエビデンス(証拠)を取る必要もあるだろう。
具体的には、実行結果の画面キャプチャなどである。
比較的決められた作業の繰り返しにはなるので、人によっては、つまらないと思うかもしれない。
参画しているプロジェクトの納期が差し迫っているような場合、ある程度激務になりきついことも発生する。
まぁ、別にこれはテストエンジニアに限った話ではないが。
テストエンジニアの将来性
アドバイスの部分でも述べたが、テストだけを極めて行くのは難しいと思う。
多くの若手エンジニアのはじめのステップとして、テスター案件に入るというのが通例になっている。
将来を見据えるのであればテスターで入ったとしても、なるべくプロジェクト全体に目を向けるようにした方が将来につながる。改修までできるのであれば、それはとてもいいチャンスであるので全力で望んで欲しい。
与えられたタスク内で終始していたら、次もテスター案件のプロジェクトにしかいけなくなってしまう。
それは気をつけた方がいいだろう。
テストエンジニアのニーズ
これは今も多くあるし、今後もなくならない。
システムが新規開発されたり、更改されることが無くならない限りあり続ける。
なので、テスターとしての技能だけで仕事をし続けようとすれば別にできるのが実際である。
ただ、やはり年齢が上に行けば行くほど、テストエンジニアとしてのニーズは落ちていくので注意が必要である。
テストエンジニアの役割
テスト実行者
多くの人がこちらに分類されるのではないだろうか。多少のテスト項目を作る人もこちらである。
決められた領域内で、決められたテスト基準に従い項目書を作成し、テストを実行し、開発も多少できるのであればバグ改修も実施するというのが主な流れだ。
当然、これらの中で全てやる人もいればテスト実行のみを行う人もいる。
それによって難易度も変わってくる。
テスト設計者
スケジュールが切られている中で、システム内でどの機能からテストを進めたら効率的なのかや、どの程度テストをしたら担保されるのかなどを定義したりするイメージである。
また、テストの自動化も含めてデプロイまでの仕組み化をどのようにするのが良いのかなどを定義したりする。
要はリーダ的ロールができるということだ。
これらができれば、単純なテスターとは一線を画した存在になれる。
しかし、これができるということは、より上流工程ができる人がほとんどである。
テストエンジニアの必要スキル
テストエンジニアとして、プロジェクトに参画したらどんなスキルを身につけておけばいいのだろうか。
テストも本気で考えれば奥の深い領域であり、非常に重要でもある。
テストだけを専門に行うソフトウエア企業も存在しているぐらいだ。
その中でも必要最低限身につけておきたいスキルを見てみよう。
テスト技法
せっかくテストを実施するのであれば、やはり一般的なテスト技法についても知っておいて損はない。
例えば、ホワイトボックステスト、ブラックボックステストなど、現場のリーダから出てきた言葉の意味がわからなければ恥ずかしい。
後は一般的なテスト観点などを学んでおくことで、自分の中で基準を持てるようになる。
とは言え、プロジェクトでもテストルールが決められているケースが大半であるので、実際はプロジェクトルールに従うことになる。
もし、より効率の良いテスト方法などをあなたが提案できたら、それはバリューにつながるだろう。
開発スキル
特に単体テストなどは、テストを実施する上で開発したことがある人とない人では、テストの理解度に大きく差が出る。
開発経験から、システムとしての抜け穴に気付けたりすることもある。
今後のスキルアップも踏まえ、開発スキルはテストスキルと並行して伸ばしておく必要がる。
エクセル
エンジニアにとって必須スキルである。多くの場合、テスト項目書をエクセルで作成していて、結果もエクセルに貼るということが多いだろう。
テストデータをエクセルで簡易に作成することもある。VLOOKUPとかを利用して集計を出したりも必要になるかもしれない。
このスキルは、特にテスト実施時には必要である。
テストエンジニアからステップアップするための資格
テストに関連しそうな資格はいくつかあるが、まぁしばらく日本で活躍しようと思うのであれば、国家資格を視野に入れておけばいいであろう。
他の資格は現場で聞いたこともない。
基本情報処理技術者試験
まずテストエンジニア云々関係なしにしても、持っておいて損は無い資格でしょう。
これからエンジニアを目指すということであれば、大した内容ではないのでとっとと取っちゃいましょう。
基本情報の試験項目の中に開発技術という章立てがありその中にテストという項目がある。
そこでテスト技法などの一般教養を学ぶことができるのだ。
ITサービスマネージャ試験
これも、基本情報と同様、国家資格である。
高度試験と呼ばれる分類で、基本情報試験の上の上にランクされている。
キャリアアップを目指すのであれば持っておいてもいいでしょう。
それこそ、テスト設計者に近しい話が出てくる試験です。
より広い視野でローンチから運用までをうまいことやろうぜという資格だ。
IPAの対象者象を引用しておきます。
IT検証技術者認定試験(IVEC)
一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が主催する、テストエンジニア向けの資格で、レベル1~7までの7つのレベルに分けられている。
これは、ちょっと謎な試験です。
JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board:日本ソフトウェアテスト資格認定委員会)が実施する資格で、海外でも有効な資格だ。
まぁ、海外でどの程度有効なのかは分かりません。
3つのレベルに分かれていて、ソフトウェアのテスト評価スキルを証明することができます。
興味があれば調べてみてください。
テストエンジニア案件に強いエージェント
ソフトウェアジョブズ
ソフトウェアジョブズは、日本でも数少ないテスト・品質案件に特化した派遣・案件紹介をしてくれるエージェント。
特にテスト工程におけるテスト設計を行える案件を結構持っているのがグッド。
キャリア形成の相談にも力を入れていて、品質分析担当や品質コンサルタントとしてのキャリアアップに協力してくれる。
これは、テストエンジニアにとっては上流工程へ参画するために良い踏み台にできる。
案件エリアが広いのも良い。
まぁ、基本的に派遣になってしまうので、フリーランスエンジニアとしてNGの人もいるかもしれないが、登録しておいて損はないだろう。
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・20代~50代のフリーランスエンジニア、Webデザイナー
・関東地方、関西地方、中部地方、四国での案件希望者
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズの良い点はなんと言っても週2、3日案件が強みなところ。
フリーランスで活躍されている方は、いくつか案件を掛け持ちされている方が多いと思います。
また、別事業を行われている方にもおすすめのエージェントになります。
- 50歳までOK
- リモートOK
- 週2OK
- 関西OK(大阪、京都、兵庫、奈良)
- 外国籍OK
最後に
今回、テストエンジニアの単価や業務内容の実際についてお伝えしたが参考になっただろうか。
テスターの神としてスキルセットを構築することは活躍できるフェーズが減るという点でやはり難しいところがある。
そのため単金アップアドバイスでも触れたが、開発スキルを磨くということは必須だと思っている。
まぁフリーランスとして気軽に仕事をしたいということであれば、テスターでもいいかもしれないな。
もし、フリラーンスとして迷うことがあればいつでも相談してくれ!初回の相談料は無料だ!
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