私タチバナの周りでもSES企業からフリーランスエンジニアになられるケースはあるあるです。
今後のキャリアを考える上で、フリーになるが良いのかお役立ちいただける内容となっています。
そもそもSESってなに?
システムエンジニアリングサービス契約(SES契約)とは、システムエンジニアが行うシステム開発等に関する、委託契約の一種(委任・準委任契約等)で、システムエンジニアの能力を契約の対象とするものである。
引用:Wikipedia
私タチバナの私見を加えると、上記の契約形態を前提とした多重構造を指すと感じています。
例えば、プライム企業の人はSESという言葉を知らない可能性が高いです。
2次請以下の企業でSESという言葉を使う頻度が高いように感じます。
見た目は派遣社員と同じようなものですが、明確な差があります。
現場からの指揮命令
派遣契約→OK
委託契約→NG
委託契約の場合、仕事を丸っとお任せしますという目的ですので、細かい指揮命令を現場から出してはいけないことになっています。
IT人材は不足している
発展を続けるIT業界ですが、経済産業省の調査から17万人以上の人材が不足しているとされています。
IT人材の育成も同時に行われていますが、少子高齢化が進む日本では、さらに人材不足が進むことが懸念されています 。
しかし、逆に捉えればIT技術者の需要が高く、多くの会社から求められている人材であるといえるでしょう。
SESからフリーランスは親和性が高い
エンジニアとして、会社で働く経験を積むことができるSESとフリーランスは非常に親和性が高いです。
というのも、SESを行っている企業によっては1人現場も結構あります。
つまり、フリーランスで業務を行おうが正社員として行おうが大きく変わらないということです。
基本的に変わるのは、報酬面でしょう!
SESもフリーランスも業務内容ははほぼ変わらない
フリーランスエンジニアは、クライアントからの仕事を個人が受注することになりますが、システム開発や、ソフトウェアの保守などを行う業務内容は、ほとんど変わりません。
2つの違いはあくまでも、会社に雇用されているか、雇用されていないかです。
中途の未経験であれば最初はまずSES企業
エンジニアを中途の未経験で始めたいと考えているのであれば、最初はSES企業へ就職することをおすすめします。
SES企業であれば、会社から指示をもらって業務を進めていくことができるため、ノウハウなども同時に学ぶことができます。
どちらにしろエンジニアとしての技術力が必要となるため、独学もしくは、スクールで学習して、SES企業へ就職するのが良いでしょう。
SESからフリーランスになるために必要なスキル
SESからフリーランスを目指すために、必要となるスキルを紹介します。
技術的なものだけでなく、交渉や業務を行っていく上で必要となる能力についても解説します。
プログラミングスキル
フリーランス問わず、エンジニアとしてやはり必要になってくるのは、プログラミングスキルです。
システムの開発や保守を行なっていくために、プログラミングスキルは重要なスキルです。
クライアントによって必要なプログラミング言語が異なることもあるため、応用力が大事です。
できる多くのプログラミング言語の対応をするより、1点突破で、得意な領域を作るのがおすすめです!
営業力
個人でクライアントからの案件を受注しなければいけないフリーランスは、自分の能力や技術力を売り込んだり、実績をアピールしたりする、営業力がなければなりません。
いわば自分自身が商品となるため、クライアントに信頼が持てる人材だと評価してもらう必要があります。
コネクション
企業や、友人などある程度のコネクションがあれば、フリーランスとしての仕事がもらいやすくなります。
フリーランスエンジニアとして、働いていくことを検討している方は、コネクション作りも意識しておくことが大切です。
コミュニケーション能力
相手と交渉をしたり、業務内容の連絡などをスムーズに行なったりするためにも、コミュニケーション能力は欠かせません。
コミュニケーションがうまくいかないと、相手との意思疎通ができず、行き違いなどが発生してしまう確率が高まります。
無用なトラブルを避けるためにも、連絡が取り合える準備をしておきましょう。
SESからフリーランスになる際に、コネクションがない場合はエージェント使おう
SESからフリーランスになる際に、コネクションがない場合におすすめするのが、エージェントの活用です。
なぜエージェントの活用が、仕事探しに効果的なのか、その理由について詳しくお伝えします。
エージェントを使った方がいい理由
フリーランスエージェントは、デザイナーやエンジニアなど、個人のスキルや希望にあった形の案件を紹介してくれるため、コネクションがなくても仕事を見つけることが可能です。
ある程度の技術力や経験も必要となりますが、比較的簡単な仕事から、高単価の難易度の高い仕事まで、自分の実力に見合った業務内容のものを探せます。
SESからフリーランスエンジニアの8つのメリット
SESからフリーランスエンジニアになる際の、8つのメリットを紹介します。
SESとしての経験は、フリーランスとして働く下地作りともなります。
高収入
SESとして十分な経験がある方は、より技術力が必要となる仕事に対応できるため、高収入を目指しやすくなります。
誰でもできる簡単な仕事は、どうしても単価が落ちてしまうため、SESとして働いてきた実績や経験が活かせる仕事を探していきましょう。
自分裁量で案件選択
会社で働いていると、決められた仕事を期日まで達成しなければなりません。
しかし、フリーランスの場合、自分で案件を受注することになるため、自分の裁量で案件選択が行なえます。
余裕を持ってこなせる仕事を選ぶのか、少しランクを上げてスキルアップを目指すのか、など自由に働き方を選べる点も魅力です。
得意分野を伸ばせる
フリーランスは、得意分野に集中して仕事を行なっていくという働き方もできるため、自分が得意とする仕事の経験を積んで、スキルアップを目指していくことも不可能ではありません。
特定の分野に強いスペシャリストとして働いている方もいるため、ある程度自分の向き不向きに合わせた働き方もできるでしょう。
定時退社
フリーランスの方でも、実際に会社などにサポートとして、一定期間通勤するというケースもあります。
そのような場合でも、社員とは扱われないため、もともと決まっている定時で退社することができます。
残業などの心配がないので、プライベートな時間を大切にしたいという方にも、おすすめの働き方だといえるでしょう。
時間と場所(限定された案件で)
フリーランスが受注できる案件の中には、限定されますが、時間と場所に特に決まりがなく、自由に業務が行えるタイプのものもあります。
もちろん提出期日などはありますが、在宅や喫茶店など場所の縛りもなく、働く時間も自由に設定して勤務していける案件も少なくありません。
煩わしい人間関係なし
会社などで勤めていると、仕事以外の時間でも付き合いが必要になることも多く、そういった関係性を煩わしく感じる方もいらっしゃいます。
フリーランスであれば、必要最低限のコミュニケーションの中で仕事を行っていくことができるため、勤務時間外での煩わしい人間関係無しで働けます。
責任度合いが低い
フリーランスはあくまでも個人で働くことになるため、会社勤めなどのように集団全体に責任が課せられるということはありません。
当然、仕事がうまくいかなかった場合は、評価が下がってしまいますが、大多数の人に影響を及ぼすようなリスクを背負わなくていいところは、メリットとなるでしょう。
ビジネス感覚が磨ける
SESでは、エンジニアとして働くことができるため、仕事のノウハウやチームの進め方などの、ビジネス感覚を磨くことに役立ちます。
仕事の進め方がわかっていれば、フリーランスとして働き出す際にも、どうすればいいか迷うことなく仕事に対応していけます。
SESからフリーランスエンジニアの8つのデメリット
SESからフリーランスエンジニアになる際には、デメリットとなり得る部分も少なからず存在します。
良いところ、悪いところを比較した上で、フリーランスとして働けそうかどうか、まずは考えることから始めましょう。
収入は保証されない
SESとしての経験があれば高収入を目指せる確率は高まりますが、必ず収入が保証されるというわけではありません。
タイミングによっては、仕事がなかなか見つからないことがあったり、実績や経験が浅いと思うように働けなかったりすることもありえます。
仕事が用意されている会社とは異なり、自分自身で仕事を探さなければならない点には、ご注意ください。
確定申告が大変
フリーランスエンジニアとして生活していくためには、確定申告等も個人で行っていかなければなりません。
会社で働いていれば、会社が税金や確定申告などの手続きや処理を行なってくれますが、フリーランスは全て自分で行います。
計算を間違ったまま確定申告をしてしまうと、申告漏れなどのトラブルを引き起こしてしまうことになります。
誰もキャリアプランを描いてくれない
フリーランスはどのように仕事をして、どのようにスキルアップしていくのかといった、キャリアプランを描いてくれる人はいません。
全てしっかりと自分で計画していかなければならないため、自己管理などが苦手だという方にはデメリットとなりえます。
人間関係が希薄になる
フリーランスエンジニアは、基本的にクライアントとのコミュニケーションのみとなるため、関わる人が限定されてしまい、人間関係が希薄になってしまいがちです。
1人では仕事に集中できなかったり、コミュニケーションを重視したりする人にとっては、苦痛となってしまうでしょう。
仕事内容の幅が狭まる
フリーランスエンジニアは、ある程度の実績や技術がないと、仕事の幅を広げることが出来ません。
色々な仕事を割り振られる会社と比べると、選択肢の幅が狭くなりがちになるため、スキルアップをしたり、新しい技術を身につけたり、それ相応の努力が必要になります。
定年までできるかはスキル次第
フリーランスとして定年まで働けるかどうかは、スキルで大きく変わってきます。
IT技術は、日々変化していくため、常に新しい知識や技術を身につけていかなければなりません。
変化に柔軟に対応できるようなスキルを持っていれば、定年まで働くこともできるようになるでしょう。
信用が低くなりローン審査がむずかしくなる
フリーランスは会社などから独立することになるため、信用が無い状態でのスタートになります。
ローン審査などは、安定した収入が得られるかどうかで評価されるため、ローン審査がむずかしくなってしまいがちです。
営業力が必要
フリーランスは自分で仕事を探さなければいけないため、信用を勝ち取るために、営業力が必須になります。
煩わしい人との関わりがなくなるとはいえ、自分がその仕事に対応できる技術を持っていることを伝えられるコミュニケーション能力も重要です。
実績や成果物、資格などもアピールできる材料となるので、自分の武器を増やしていくことを推奨します。
まとめ
SESは、システム開発やソフトウェアの運用など、エンジニアとしての業務行うことができるため、フリーランスに移行しやすい働き方のひとつです。
また、フリーランスエンジニアとして働いていくために、必要となるスキルや知識、働き方を身につけることは、高収入を目指す際に役立ちます。
即戦力が求められるからこそ一度SES企業で経験を積んでから、フリーランスエンジニアを目指すのも遅くないと思います。
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